(筒井武文)声の映画史: 東京藝術大学大学院映像研究科講義録

『声の映画史: 東京藝術大学大学院映像研究科講義録』(筒井武文)を読み終わった。とてもよかった。講義とインタビューの記録です。監督だけではなく、撮影監督や特に編集者の方が多く登場して、それぞれが実作のなかで監督と交わしたやりとりだったり考え…

(西川美和)スクリーンが待っている

『スクリーンが待っている』(西川美和)を読み終わった。2018年から2020年にかけて行われた映画製作(『素晴らしき世界』)の過程に関する監督のエッセイです。事前の取材やスタッフの入れ替え、オーディション等々が監督の目線で感じた思いとともに…

(濱口竜介)他なる映画と 2

『他なる映画と 2』(濱口竜介)を読み終わった。レクチャーを中心とした『1』に対して、こちらは寄稿文がまとめられたものです。ある監督、ある作品に対してその良さが何に由来するのかをていねいに書いてくれており、その対象となるものがいくつかの文章…

(高良 和秀 (著, 編集), ゆめの (イラスト))映画技術入門

『映画技術入門』(高良 和秀 (著, 編集), ゆめの (イラスト))を読み終わりました。とても良かった……。「映画を映し、記録するしくみ」についてフィルム、スクリーン、プリント、音響といった形に章を分けてそれぞれの歴史を説明してくれる本で…

(Natch)波の花

とても良かった……。浴衣の二人のやりとりがめちゃくちゃ良くて、徳光2-4を一瞬思い出しながらそれでも踏み込んだ海瑠と吉田さんのやりとりにグッときた直後、ラジオブースの回想が入る瞬間にあの頃二人だけの時間やそれからの時間経過のこと考えてちょっ…

カモガワGブックスVol.5 特集:奇想とは何か?

『カモガワGブックスVol.5 特集:奇想とは何か?』を読んだ。とても良かった……。奇想SF、奇想ラテンアメリカ小説、奇想推理小説、奇想ホラー小説、それに奇想ゲーム等々のレビューが冒頭から並んでいてどれも興味をそそられる(もちろん紹介の仕方…

(濱口竜介)他なる映画と 1

今年は映画の本を積極的に読む年にしようと思って本を手にとった1年だった。わたしは映画の技法解説ってぜんぜん読んだことなかったんですけど、この本はかなりその作品の意図、あるいは(意図とは別の)効果について言及してくれていて、それが特に監督の『…

(panapanya)そぞろ各地探訪

『そぞろ各地探訪』(panapanya)を読んだ。旅の記録が集まっているので情報量がギュッとしていてこういうときにちょうどよいくらいのペースでゆっくり読めてよいです。少し読んだり寝たりしてた。「DustScript」には今回の収録に合わせて…

(古井由吉 他)小説家の帰還 古井由吉対談集

対談集ということもあって気軽に手に取ったけどこれまでに読んだ諸々の文章で触れられていた内容が改めて相手に対応する形でいくつも語られていて、とてもよかったな。「私」という人称に含まれてくる死者について、あるいは現在を完全過去でとらえることにつ…