(宮下直)ソバとシジミチョウ 先週読み終わったのは『ソバとシジミチョウ』(宮下直)。前半は脱自然化の人類史や里山の環境に関する章が続いて、第3章が表題のソバとシジミチョウになっています。フィールドワークをもとに、絶滅危惧種であるミヤマシジミとその周辺の生態系がまとめられ… 2024-11-23本
(古井由吉)椋鳥 いまは『椋鳥』を読んでいます。ここまで読んだ中だと収録作のうち「咳花」がよかった。「雪の下の蟹」と同じく金沢を舞台した、おそらく赴任時代を題材にした作品です。金沢作品って雪の下の蟹(良い)以外にもあったんだって思いながら読んでいたんですがこ… 2024-10-05本
(稲田一声 (著), 坂永雄一 (著), 春眠 蛙 (著), 千葉 集 (著), ふじみみのり (著), 暴力と破滅の運び手 (著) )《ドンキー・アーカイヴ》vol.2: 稲田一声 第十五回創元SF短編賞 受賞記念企画 『ドンキー・アーカイヴ 第2回配本』、どれも面白かった。特に「夏を知らない蝶たちは」(暴力と破滅の運び手)は小さい頃の夏の不思議体験を描いたものなんですが、その冒頭の場面、夜の山からヤギの背に荷物を積んだ主人公が降りてくるところから感じる不… 2024-08-21本
(ムージル (著), 古井 由吉 (翻訳))愛の完成/静かなヴェロニカの誘惑 『愛の完成/静かなヴェロニカの誘惑』(ムージル (著), 古井 由吉 (翻訳))を読んでいます。先日までに読んでいた、ワイマール文化に関する本にも著者が登場していました。第一次世界大戦前後の作家です。冒頭の夫婦の会話の場面がめちゃくちゃ良い… 2024-07-26本
(柴崎友香)あらゆることは今起こる 『あらゆることは今起こる』(柴崎友香)を読み終わった。あらゆることとは人間にとって、まさしく、まさしく今起こるのだ、と考えた。数十世紀の時間があろうと、事件が起こるのは現在だけである。空に、陸に、海に、無数の人間の時間があふれているけれども… 2024-06-30本
(古井由吉)槿 今は『槿』(古井由吉)を読んでいます。まだ冒頭ですが、古井由吉の触れる離人感についての部分はどうしても前のめりに読んでしまう。好きなので。それはそれとして、作中に「木槿と、朝顔とは、同類だろうか」「木槿とは木です。朝顔は、草です」 … 2024-05-24本
(ハンス・ヨーナス (著), 品川 哲彦 (翻訳))アウシュヴィッツ以後の神〈新装版〉 巻末の解題が丁寧なのでそこから引いてくると、一章は”アウシュヴィッツという経験に整合的な神概念の探求”、二章は”過去についての認識を可能にし、かつまた私たちの歴史的な実存を有意味にする超越論的制約としての神”(”これは神の存在証明ではなく、… 2024-04-28本
ドンキー・アーカイヴ vol.1: 男たちと、その傷 『《ドンキー・アーカイヴ》vol.1: 男たちと、その傷』(稲田一声 (著), 坂永雄一 (著), 春眠 蛙 (著), 千葉 集 (著), 暴力と破滅の運び手 (著))を読んだ。面白かった……。収録作で特に好みだったのは「ブラッドブラザーズ… 2024-04-14本
(古井由吉)漱石の漢詩を読む 2008年の岩波市民セミナーをもとにつくられた本。以前読んでいた古井由吉の文章に漱石の漢詩の話題が出てきたことがあって、それはこのあたりを元に書いた文章だったのか逆だったのか、時期は不明ですが、確かそこにも本作で触れられている修善寺の大患に… 2024-04-13本
(古井由吉)改訂新版 楽天の日々 『改訂新版 楽天の日々』(古井由吉)を読み終わった。00年代から10年代頃の文章を集めたものです。既読のものもいくつかあるんですが、似たような話題も多いので自分の記憶が正確かはわからない。日記や同時期の文章が並んでいることもあり、この話題が… 2024-03-03本
(杉本真維子)三日間の石 詩を書く方のエッセイ集です。わたしは詩を読むことができなくて、何度か挑戦をしてはだめだったとなっているんですが、エッセイなら、それにタイトルや装丁の良さも合せ技で手に取ってた本。とても良かったです。本を読むときには気に残るような場所があると… 2024-02-22本
(千種 創一)砂丘律 歌集を読むのはいつぶりだろう。これまで集中して触れる機会がなくて、読み方のリズムと言うか、ひとつの歌にどれだけの時間ふれるべきかの感覚が、今でも自分の中で定まらない。前に詩は朗読すると良いよって聞いてお風呂場で黄金詩篇を読んだことがある。そ… 2024-02-11本