きみの色


『きみの色』をみた。めちゃくちゃ良かった……。

わたしが惹かれるのは、あなたの「色」。
高校生のトツ子は、人が「色」で見える。 嬉しい色、楽しい色、穏やかな色。そして、自分の好きな色。

そんなある日、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみと、
音楽好きの少年・ルイと古書店で出会う。

周りに合わせ過ぎたり、一人で傷ついたり、自分を偽ったりーー

勝手に退学したことを、家族に打ち明けられないきみ。
母親からの将来の期待に反して、隠れて音楽活動をしているルイ。
そして、自分の色だけは見ることができないトツ子。
それぞれが誰にも言えない悩みを抱えていた。

よかったらバンドに、入りませんか?
バンドの練習場所は離島の古教会。
音楽で心を通わせていく三人のあいだに、
友情とほのかな恋のような感情が生まれ始める。

わたしたちの色、わたしたちの音
やがて訪れる学園祭、初めてのライブ。
観客の前で見せた三人の「色」とは。東宝MOVIEチャンネル

とても良かったです。それぞれ個人の抱える秘密や悩みがどんなものであっても、例えばそれを気に病んで夢に見て寝られなくなったり、家から出られなくなることもあるようなものが、ふっと解消する瞬間はたしかに存在するはずで、そういうことが描かれる映画だった。この映画でもそれは意を決して相手に伝えたらあっさり受け入れられたりする場面だったり、あるいはしばらく参加できなかったバンド練習に久しぶりに参加したら「元気だった!?」ってすぐに距離感がもとに戻ることだったり。そういう日々の中に抱える大小のいくつもの秘密や悩みが、杞憂だったり許されたり受け入れられたりすることって、本当にこのようにあってほしいよなと思った。

変えることのできないものについて、それを受け入れるだけの心の平穏をお与えください。

冒頭、聖堂にて(ラインホルド・ニーバーの祈りの言葉)

作品冒頭で掲示されるこの言葉と、このあとに続く”変えるべきものを変える勇気を、そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さをお与えください。”の部分がさ~。3人が古い教会でバンド練習を重ねながらお互いに前に進んでいくストーリーが好ましすぎて、後半なんでもない展開でずっと涙でてた。クリスマス合宿の朝の景色すごかったですね。ライブパートも良かった。そして何より、終盤の庭園で一人でジゼルを場面が本当に良かった。いや、自縄自縛から離れていきたい、ですねって思いながらみてた。

 

(2025年9月15日追記)

午前中から映画をみるので早めにお店を出た。先週から行われている映画祭の最終日、その特別上映で『きみの色』をみます。会場は広いホール。

とても良かった。不安や、後悔や、秘密や、嘘があって、それでも世界には色や、光や、善が満ちているということをすべてのシーンで描かれています。今回改めてみると100分の上映時間のなかでこんなにぎゅっと詰まっていたんだっていう印象だった。映画館を出ると快晴で、暑さも気にならないくらいのこの感じ、いま身に残った感覚をこぼさなずに、実際の生活の中でどれだけ維持できるのかと思った。とても好きな映画です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA