西部開拓時代、荒野をすすむ3組の白人家族と案内人を映した映画。画面はすごく静かで、西に進む一行の朝、昼、夜が繰り返し描かれています。食事をつくり、荒野を歩き、火を囲んで夜は眠る。西部劇とはいえ銃撃戦なんかのアクションシーンはなく、ただ歩いて生活をして、そして水がなくなり、原住民が一向に加わり……といった静かでかつ閉塞感のある映画です。不信感や疑惑が常についてまわるなかで、それでもそれらが進むべき道やどうやって生きるのかといった生きる志向と対立するものとしては描かれていなかった気がする(もちろん象徴的な立場対立は割とわかりやすく描かれてますが)。
ケリー・ライカート作品をこの特集上映で観始めてこれで3本目ですが、振り返ってみるといずれも閉塞感が強いなかであっても自分に銃口が向くことはなかったんだよな。そういう、やっていくしかないというのは何も考えず前向きに受け取るものでもないと思うんですが(このミークス・カットオフは特にそうですが)ひらかれた映画の終わり方にとても合っていました。
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