腰や目を悪くし、病気の気配もある73歳の主人公が脳梗塞で倒れた兄を訪ねてトラクターで350マイルを移動する話。とても良かった。
冒頭で描かれる主人公アルヴィン・ストレイトの一緒に暮らす娘ローズへの視線がとてもよかった。いつも名前のうしろに「ダーリン」「スイートハート」をつけたり愛称で読んでいるところも、それに何より表情がよい。と思っているとやっぱり顔の寄りがとても多い映画で、あと周りの環境音がかなり大きい。
最初はその表情のアップや音が気になっていたんですが、この長距離移動のなかで訪れるいくつもの出会いのときにはいつも風の音や虫の鳴き声がバックに流れていて、その気のいい人々たちとの風通しの良いやりとり、その心地よさが高まっているんだよな。一面のトウモロコシ畑に一本の道、街、そして道という繰り返しのリズムも安心感がある。何より目的地である場所で二人の交わした表情をばっちり寄って見せてくれたとき、これがみたかったんだ……ってなった。あと続々と出てくる老人のみなさんがみんなあまりに魅力的ですごい。とてもよかった。
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