『サムシング・ハプンズ・トゥ・ミー』をみました。介護の必要な父親と二人で暮らす主人公が、勤め先の倒産後にはじめたタクシー運転手の仕事で様々な人と出会う話。オープンマインドで人当たりがよく、裏を返せばどこか行き当たりばったりで無軌道な主人公の様子が流れるように描かれる2時間。
結末が最初にあってそこに向かっていくつかの出来事を配置する場合に、短編作品だとできる限り切り詰められているものに凄みを感じることがあるけど、こと今回みたいな2時間近い映画の場合になるとその結末に直接は結びつかない出来事、主人公の人柄なんかを描く場面をどれだけさりげなく重ねていくかみたいなところがあって、この映画はその部分がかなり濃い目の味付けだった印象があります。そしてそれが少し露悪的に感じてしまうところがあった。予告編でも引き合いにでているシャンタル・アケルマンの『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』とかはそこのさりげなさとしつこさ(いやらしさ)がかなり絶妙だったんだなとも思った。
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