テレビの中に入りたい

90年代アメリカ郊外に暮らすオーウェンが2つ歳上のマディとともにTV番組『PINK OPAQUE』に夢中になり、どこか自分自身を登場人物に重ねながら社会への馴染めなさと折り合おうとしたり、あるいは抜け出そうとする話。

映画の中でオーウェンとマディがそれぞれの判断をする。あっという間に2年、8年、20年が過ぎていく。自分の判断は正しかったはずだと言い聞かせて時間を過ごしながら、それでもどこかの瞬間で自分自身のことに気がついたときのことが描かれています。気がついたそのときに、それでも(ストリートに書かれたらくがきのとおり)「there is still time」(まだ時間はある)ということなんだよな。『現実逃避のためのここではないどこか』でなくて、『別の現実に移ることへの勇気』の映画、とまでいうと飛躍かもしれないですが、そういう良さがあった。社会と折り合う以外の選択肢について描いている。

ちらっと映るマディの部屋にはSarah Recrodsのポスターが飾られていて、登場人物のひとりタラを演じるのはSnail Mailのリンジー・ジョーダン。そんな組み合わせからも伝わるようにインディーを中心に集められた劇中曲がとてもよかった。ここでSarah Recordsのホームページに掲げられたパラグラフが良いので紹介します。

… because when you were nineteen, didn’t YOU ever want to create something beautiful and pure just so one day you could set it on fire and then watch the city light up as it burned?Sarah Records 1987-1995

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