国際芸術祭「あいち2025」灰と薔薇のあいまに/瀬戸市のまちなか会場

今日は駅から街中を歩きながら展示場所を回ります。人があまり多くいないので普段はいつもつけているイヤホンを外してふらふらと歩く。

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駅から路地を歩いて商店街へ。panpanya氏の作品抜粋が市内に点在しているらしいのでそれも気にしていくぞ! って意気込んで、駅から出るとさっそく目に入るのでうれしい。そして路地裏に向かう細い道の先にも設置されている。楽しいぜ。瀬戸物の街なので街中に陶器があって、店頭に並んでいたり、住宅外壁の足元に四角いパネル状のものがいくつか並べて飾られていたりする。

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銀座通り商店街では当地が出身である藤井聡太七冠を応援する旗が多く設置されています。スピーカーからはMUZAK味のある音楽が流れている。人があまり歩いていないのでとても静かです。アーケードのプラスチック屋根からミシミシと音が聞こえてくるくらい。

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末広町商店街に入る。いきなり登場する「中央劇場ロマン中央」の名前が良すぎるよ~。日記を書きながら検索したところ、1階にパチンコ店、2階には映画館が入っていたらしい。この商店街にある松千代館でpanpanya作品の展示が行われています。

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大正4年に建てられた旅館だった建物の1階スペースに氏の作品が展示されています。天井から吊るされた作品のほか、本棚に並んだ既刊及び「何物」を小上がりスペースで読むことができます。「何物」は瀬戸市を舞台にした内容になっていて、これまでの作品でもいくつか実際の地名を使ったものはありましたが、こうやっていままさに歩き回っている土地に関する作品を読めるのがうれしい。ふと、駅に併設された観光案内所にオオサンショウウオをモチーフにした陶器のアイテムが販売されていたことを思い出す。

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この展示会場である松千代館を外から見上げると、外部に小さな祠が設置されていました。これは名古屋市の西区あたりでみかけたことがある『屋根神』な気がする。名古屋市を中心に愛知県内に多い信仰だと読んだことがあったけど、瀬戸市にもあるんだ。この末広町商店街ではゴルトベルク変奏曲がリピートされていた。

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載ってる情報が全部よい看板

商店街を離れて、近くにあるらしい深川神社へ向かう。参道の奥、階段をあがると、境内のなかにビジネスホテルの玄関があった。そんなことあるんだ……。

それにしても暑い。近くの公園にも人気はなし。お参りをしているとツクツクボウシの鳴き声が聞こえてくる。ここ最近、住んでいる地域だともう時期を過ぎたのかあまり蝉の声を聞かなくなっていたなという気がする。黒色のアゲハが高いところを飛んでいるところが見えた。

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深川神社の敷地にはビジネスホテルのほかに古墳もあった。案内板によると、この深川神社古墳は6世紀後半から7世紀前半頃のもので、石室は手前から奥壁まで4m、発掘調査未実施で出土品は不明とのこと。そうなんだ。

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さらに神社にはかわいい招き猫も設置されています。この招き猫、市内の他の場所でも合わせて4か所くらいで見かけて、そのいくつかを写真に撮っていたんですが、改めてそれを確認すると手に狛犬を乗せていたり髪飾りをしていたりと、どうやらバリエーションがあるらしい。

帰り際にもういちど観光案内所に立ち寄ったところ、デザインはにしだあつこ氏(ピカチュウはじめポケモンのキャラクターデザイン)によるものって記載があってウオオ‼︎となった。かわいい。どれだけの種類が市内に設置されているんだろう。

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神社から少し高台に向かって歩くと法雲寺というお寺があった。その本堂の脇に、陶製の大きな梵鐘が置かれています。第二次世界大戦の際、金属供出でなくなった梵鐘の変わりとして製陶所に依頼して製作したものらしい。囲いに覆われて地面に設置されているので当時実際にどんな音がしていたのかわからない……いや、陶製の鐘って本当にどんな音がするんだろう。割れたりしないかな。あまり鳴らなさそうではある。少し高い音とか。でもいくら陶器が盛んな土地とは言え、あえてこの大きなサイズでつくったくらいだから想像以上によく響いたりするのかもしれない。

少し疲れてきたので喫茶店へ入る。古民家を改修した宿泊も可能な建物だそうで、エアコンの効いた畳の間で庭をみながら冷たいカフェオレをのんだ。メニューに載っていたおいしそうなベーグルは売り切れ。「『あいち』で来られたんですか?」って声をかけていただいて、『あいち2025』ってたしかに人に話すときなんていうんだろ、『あいち』になるかも、と思いながら「そうです~」みたいな話をした。瀬戸市では昨日、一昨日と『せともの祭』が行われていて、これが大変な数の人が集まるそう。『あいち』も一昨日から始まってはいるんですが、『せともの祭』の人出が多すぎてぜんぜんそういう人がいるとはわからなかったと笑ってた。そうなんだ。

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ひと休みをしたので少し周りの路地をあるいていると、不思議な模様になった壁があった。確かここからもっと離れた西の方に「窯垣の小径」っていう名前の観光名所があったと思うけどこれも同じ窯垣かも。窯道具を積み上げて作った石垣。

観光名所の方はより高く、きれいに並べられた写真をみたけど、それに比べるとかなり圧されて地面と同化しつつある窯垣だ。panpanya氏の「何物」を読んでからこれをみたのでちょっとウオオとなりました。散策の醍醐味かも。

駅に戻る途中、小さな山の上にも展示スペースがあるので坂道をふらふらしながら登る。角度が急すぎて前のめりになりながら歩く。道端には花の絵が描かれた四角い陶器が並んで飾られている。

山の上には庵があって、そのなかで展示の一環の手芸をしました。といってもわたしは玉結びもろくにできないのでその旨をへらへらと伝えたところ「みなさんそうおっしゃるんですよ~大丈夫です!」って言ってもらったのでチャレンジして、謎の記号みたいになった。そういうこともある。

庵の近くを歩いていると足元から少し高い音がしたので地面を見たら、陶器のかけらだった。よくみるとそこら中に陶器の割れた一部が転がっていて、こんな山の上の何もないところにもあるんだ、どうやって……?となってちょっとおもしろかった。

そうやって周りを見渡すと、展望台として設置された山によくある屋根・テーブル・椅子の休憩スペースセットが高台の隅にあった。とはいえ展望台にしては目の前を木に覆われて眺望はゼロ。遠目にみても木製のテーブルは一部が崩壊していて、でも展望台があるなら様子を見なきゃな……という気持ちでのぞきにいく。

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ここにも氏の作品抜粋が飾られていました。これは完全に街歩きを先回りされてた感じがあって良かった。ここ以外にも本当にふとしたときに目に入るような場所に設置されている。

いまの瀬戸市って今日の日記にも書いた通り、あいち2025の展示だけでなくて、panpanya氏のパネル、にしだあつこ氏デザインのかわいい招き猫(バリエーション有)、窯垣、藤井聡太棋士の応援 等々、歩きながら見てまわるものがたくさんあって、本当に散策向き過ぎる。とても楽しいのでおすすめです。せっかくフリーパス買ってることだしまた何度か来たいな。

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