国立民族学博物館 特別展 「舟と人類―アジア・オセアニアの海の暮らし」

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最寄り駅を出てからの景色がとても良かったです。太陽の塔の前ってこうなってたんだ(道が良い)。モノレールからはたくさんの人が一緒に降りたけど併設の商業施設に流れていった。平日の午前中ということもあって記念公演はかなり空いていました。

公園内にはいくつか施設があって、どうも見ていると多くの人は散歩やピクニックとして歩いているみたいで、ベンチや木陰で楽しそうにしているグループや集まって点呼を取っている小学生の集団の横を通る。陽射しに紅葉が映えて心地よいです。並木道を歩いて国立民族学博物館へ向かう。

施設の近くまでくると木を叩く音がしてきた。入口付近でおじさんたちが手斧で木をくり抜いて丸木舟を造っている。手斧で!?

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みんぱく①

特別展『舟と人類』をみました。先史時代の舟から、アジア・オセアニアで造られる舟の展示です。現物もそうですが、映像資料がやけに豊富ですごかったな。

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 サマあるいはバジャウ人の中には、1950年代頃まで家船を一生の住まいとして暮らす、海サマ人がいます。海サマ人が船上居住に用いていた家船は「レパ(lepa)」とよばれます。レパは、刳り舟を船底材としそれに棚板(舷側)を張り合わせたプランク・ファースト型の船です。1960年代半ばには、全長8.5メートル前後、幅2メートル弱、水0.6メートル程度のサイズが一般的だったようです。
海サマ人は、1920年代まではダブル・アウトリガーの付いた構造船に小屋を乗せた船(ジェンギン)を船上居住に使っていましたが、同年代頃からレパが主流となりました。北ボルネオで商業的な森林伐採が拡大し、船底材に使われる丸太が沖合に流出するようになったことがその背景にあったとも言われています。     サマ・バジャウの家船

ハウスボート(家船えぶね)が紹介されていました。こちらも実際の生活の様子が映像資料として流れている。もちろん実際の生活の様子も撮影がされているんですが、ハウスボートと聞いて知識としてトレーラーハウス的な係留されているものが頭に浮かび、その次に浮かんだのはpanpanya「Home Vacation」であって、やはり陸上生活との文字通り陸続きの生活を思い浮かべたんですが、ここで紹介されているのは一生の住まいとして家族みなを船に載せ、釣りをし、浅瀬で集めたウニに米を詰めて焼き、満月の日の干潮の時間には同じく家船で暮らす人たちで集まって追い込み漁を行い、月に数日だけ水上の集落に戻るという生活だった。現在では家船で暮らす人たちも多くは陸上に移っているのが現状ということだったが、実際にその暮らしが存在したことが映像として残っていると文字で読むよりもかなり説得力があって、このためにあらゆるコーナーに映像記録があわせて展示されているんだな……と感じた場面でした。

お隣の常設展にも入ります。オセアニア展示、アメリカ展示、ヨーロッパ展示、アフリカ展示、西アジア展示、、、と一つ一つの展示がおもしろく、さらに進めど進めどこの展示に終わりはなく、そろそろ一周か……?と思ったら展示室Aブロックが終わっただけだった。館内放送によるとシアタールームでの上映が始まるらしいので、一度展示を抜けて会場へ向かう。

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「ティティカカ湖の浮島 ペルー南部高地」をみました。アンデス山脈標高3,800メートルの位置にある淡水湖、ティティカカ湖の浮島に暮らすウロス族の映像です。トトラ(植物)の浮島で暮らし、トトラで造った小舟で島を行き来し、トトラでつくった家に暮らしている。浮島には居住島や学校島があり、大雨のあとは浮島の足場が流出してしまう(!)ので、新たに刈ってきたトトラを撒いている場面の映像もあって、子どもたちがその伐採したてのトトラの上を転がり廻り、その若い部分を食べている。

浮島での暮らしは土がないので畑をつくるには土を持ち込むところから必要で、魚を捕まえたり、その捕まえた小魚で鶏を育てたりしていたのが1977年に撮影されています。それにしても11分の映像すべてにトトラが映っておりこの映像をみおわったあと、後ろの席のおばあさんが「ここいったことあるわ」って話をしていて、どうも調べてみると2000年代からは漁の他に観光客の受け入れも盛んになっているらしい。

この映像のあと、続いて100分の上映が始まるところで抜けた。それをみてると展示がぜんぜんみおわらない! いや、たとえ映像をみなくても展示はまだまだ果てしないんですが……。隣接するビデオテーク(視聴覚ブース)で気になった映像をみることにする。個人ブースで「道祖神祭」の映像をみた。山梨県下福沢の青年団を中心に行われる小正月行事、「どんど焼き」と「七福神のねりこみ」の映像です。山梨の道祖神ということで丸石道祖神も登場するかなくらいでみはじめたんですが(登場しなかった)、正月前後の高揚感と青年だけで地域行事を執り行う気概みたいなものが和気藹々としたなかにも映っていてよかったな。

しばらく映像をみていたので、改めて常設展をBブロックから見ようと思ったら入場券をなくしていた。どこでだろう……。しばらく映像ブース周辺をさがしたけど見つからず、元気もなくなってきたのでみんぱくを離れた。続きはまた来たときにみようね。

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