『ダンスの審査員のダンス』をみた。ダンスの審査会を行う様子を描いたダンス作品兼演劇作品。客席の照明は明るく、出入り口も開放したままの状態で上演前の注意事項もなく始まる舞台。ダンス論を話しながら、その言葉にあわせてダンスをしていく審査員たち。舞台の上にはカラオケみたいなモニターがあって、演者たちはそこに表示されていくセリフをみたり、みなかったりしながら話をしています。
実際にダンサーや振付家の面々(ほかにチェルフィッチュの俳優、音楽家のかたもそれぞれ1名)が踊りながら話しているセリフは、どこかリズミカルだったり棒読みだったり、そもそも飛んだ瞬間はモニターをみたり、セリフを覚えて内面化するということを逆手にとったことでうまれる距離感があった。それに役柄の話すセリフの内容と実際にこれまでダンサーあるいは振付師として経験をしてきた演者自身の体験との距離感、あるいは舞台と客席の明るさが近いことによる演者と観客の距離感。
昨日からはじまった舞台ですが、この作品は何かを自家薬籠中のものとすること自体を題材にしているので、繰り返しを経たあとにどうやって変化するんだろうなと思った。それって一般的な演劇もそうか。来年1月まで巡回しているしもういちどどこかでみられたら楽しそうです。
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