ゾンビランドサガ リベンジ

6,7話をみたんですがとてもよかった。

ちらも全体の話を進めながら、サラッと受け取るには強すぎる過程で描かれていて改めてゾンビランドサガにぶん殴られた感じがある。特に7話「マイマイレボリューション SAGA」が良くて2周しちゃった。合う合わないの好みが出そうな回だとは思うんですが……。

ゾンビである事情を知った上でファンの気持を伝えてくれるキャラがついに登場するんですが、そのマイマイ回を1話単発でまとめきった展開も含めてすごくパワーが有ったね。いや、舞台装置になりがちな臨時新メンバー加入展開をやるにあたってそのマイマイをとにかく卑屈じゃない一本筋の通ったキャラにしたこと、それでいて掴みどころのないキャラにしてあり、かつ花澤さんが演じたことが、逆に吹っ切れていてもう豪腕としか言いようがないんだよな。

源さくらの対比にもとれるマイマイの、フランシュシュを脱退して令和を一生懸命生き抜く宣言が、ゾンビと人間の比較をしてしまいがちな今作でそんな枠を越えた気持ちを描いてみえてとてもよかった。いやこの比較を何度も描くことでひっくり返ったというか、わたしがようやくそう受け取れただけかもしれない。

ゾンビ/人間は同じ時間を生きられない、ゾンビ/人間には未来がない/あるという分断じゃなくて、巽幸太郎のいう時間制限があるゾンビも、家の前で交通事故にあった源さくらも、銭湯ですっ転んで意識をなくしたマイマイも同じで、結局今の積み重ねなんだよなっていうのがあるというか。

少しだけ劇場版ポンポさんの話に脱線するんですけど、その劇中に出てきた『何かを切り捨てる』(選択する)ことが、単に切り捨てるだけにはならないと思っているところがわたしはあって、その選ばれなかった方がその選ばれない選択をされたことで自分の中に残っていくこともあると思うというか、そうあってほしいというか……今回のマイマイの選択はまさにそれなんだよな。

あとこれは個人的に学園祭ライブのマイマイがめちゃくちゃ刺さってしまったというのがね、あります。いや衣装の色味やメンバーのパンツスタイルなんかも良くて、展開による気持ちの盛り上がりは別にするとなんやかんやこれまでのライブシーンのなかでも指折りかもしれない(ゾンビランドサガのライブシーンはどれも良くて、観ると自然と涙が流れることで有名です)。

加えて触れると6話ラストでゾンビバレの流れを敷いてからこの回を挟んだのもストレスが分散してうれしかったです。

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