『夢二』をみました。鈴木清順による浪漫三部作の三作目。今日が公開初日で、かつ映画の日ということもあってまあまあ席も埋まっています。そしてその多くの人がポスターを持ってる。三部作をみるとその半券で先着順に『ツィゴイネルワイゼン』のポスターがもらえるキャンペーンがあって、初日にみにくる人たちはまあ好きで来ているのでそうなる。わたしもポスターがあることを想定して大きめの肩にかける鞄できました。
人がぬか漬けにされる場面、山の中にいた馬が走り出して、一瞬カマを持った鬼松(登場人物)が飛び上がる画面になったと思ったら騎乗して走り抜けていく場面、それに最後の復活祭の赤。どれも単体でウオオとなるかっこよさ(とギャグのようなおもしろさ)がありました。一方で話はたらたらと金沢の山中で遅滞し続けるような展開で、終盤、登場人物が「わからんちゃ……」って繰り返しつぶやく場面で、隣の隣の席のおじいさんが「わからん」ってつぶやいてる声が聞こえた。そんなことある?って思ったんですが本当にそうつぶやいていたので日記に残しておきます。

三部作だと陽炎座がやっぱりよかった。映画館にはその一場面、水中からホオズキを大量に吐き出す場面を再現できる喫煙コーナーつくってくれています(なんで?)。
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