ゆきゆきて、神軍


『ゆきゆきて、神軍』をみた。ドキュメンタリーです。どんどん加速していく行動が、最後そのまま突き抜けていくときに映画を越えていたことがわかる。このドキュメンタリーの製作に関する本もおもしろいと聞いたことがあります。公式サイトの監督インタビューでは、作中の奥崎氏が行っている行動が、監督と奥崎氏とのやりとりや想定を離れていったことを話しています。わたしも作品名は知っていましたが実際の内容をみたのは今回が初めて。上映中は館内で大きな笑い声が出てくる場面が何度もあった。そういう、いってみればコントみたいになってるシーンはあった。すごく痛切な内容を、引いてみることでコメディみたいに受け取ってしまうのは良くないと思うんですが、それにしては作品自体のありかたも何かを追求するというよりはやりとりを見せるというところに主眼があった気がする。おもしろかったです。

そういえばこの作品のことを初めて知ったのは高校生の頃で、一切に無気力なことで定評のあった歴史教師の人が補講か何かのときにこの映画について一度だけめちゃくちゃ話してたの覚えてる。いつも体調が悪そうだったことや、普段人のあまり通らない校舎の連絡通路とかにもなぜか急に登場して何も言わずに素通りしていく人だったこと思い出した。

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