ヤンヤン 夏の想い出 4K

ここ数年、エドワード・ヤン監督作品の4Kリマスターが続くなかでついにと言った感じがあった。劇場もめちゃくちゃ混んでいました。

祖母が脳卒中で倒れた瞬間から少しずつ変化するヤンヤン一家の、それぞれの日々を描いた映画です。家族それぞれに起こる出来事を断片的に並べることで各世代ごとの切実さや取り返しのつかなさを描くんですが、それがあるとき世代を越えて劇的に直列させる瞬間があって、心のなかでウオオって声が出た。

最初に目に入ったからかもしれませんが、冒頭の結婚式の場面、特に新郎新婦が台にあがってお酒を飲んでいるところが印象に残っています。映画全体から見れば大きな意味のある場面ではないし、むしろこれ単体では何が起きているかよくわからないものにはなるんですが、なんというか盛り上がっているわけでもなく、とはいえ冷めた目で見るわけでもないぎりぎりの距離感というか、画面に映っている結婚式におけるいくつもの出来事をみる父NJやヤンヤン、そしてティンティン、場合によっては観客の視覚が映されているような絶妙な距離感があって、このヒキの良さ(他にもかっこいい画面ばかりだったんですが)がすごく印象に残っています。

余談ですが太田(イッセー尾形)がカラオケバーでピアノ演奏をする場面では「上を向いて歩こう」のあとにベートーヴェンの月光をやっていたのは(そんな繋ぎあり!?)となってちょっとおもしろかった。

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