昨年上映していたキアロスタミ特集にもちゃんと通うつもりが結局多くの作品を見逃していたところですが、そういえば最近アマゾンプライムに入っていたのを思い出しました。
アハマッドくんが間違えて持って帰ってしまったノートを家の場所を知らない友だちのところまで返しに行くお話です。通りがかりの大人に断片的な情報をもらいながら、知らない街を情報なしに歩きまわる少年の不安な姿がずっとばしばしに決まった画面のなかで描かれています。本作に出てくる大人はアハマッドくんたち子どもからみてすごく距離があるというか、大人社会から軽んじられる子どもという感じの描かれ方なんですが、一緒にこの映画をみていた母は冒頭からアハマッドくんの着ている手編みのセーターがしっかりしたつくりになっててかわいいとか(襟が立たせてあったり云々)を言っていて、実際に作中の夜のシーンでこのアハマッドくんの母がすごくやさしい素振りをみせるところでうおお言ったとおりだ!となりました。自分一人でみていたら気づかないところです。楽しかった。
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