(小松錬平)『ルポ 鯨の海』、(松浦義雄)『科学の泉(9) 鯨』,(小松 正之)『江戸東京湾 くじらと散歩―東京湾から房総・三浦半島を訪ねて』,(田島 木綿子)『海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること』

昨日読み終わった『ルポ 鯨の海』(小松錬平)、『科学の泉(9) 鯨』(松浦義雄)は漁に関する内容です。前者は1973年、1944年の出版。いまと比べて50年前と戦時中の意識がどうだったのかが見えそうで、古本市で買ったまま積んでいました。『ルポ 鯨の海』は南洋への航行に関するエピソード中心で、船内の風景描写ややりとりが面白い。この当時実施しているのは日本とソ連。『科学の泉(9) 鯨』当時でも資源保護の話題はすでによく出てくるんですが、その合間には”非常時局下”って単語がちらっと見えて、戦争とそれに対する資源意識が浮かんでくる。当時は欧州等も参加しています。まだほかに何冊か、もっと図鑑寄りのものも積んでいるので読んでいきたいです。鯨、写真や生態についてどれだけ読んでもまだまだ鯨のイメージがファンタジーというか、図像的なものを抜けないところある。

(追記)

あと今週は鯨本2冊、『江戸東京湾 くじらと散歩―東京湾から房総・三浦半島を訪ねて』(小松 正之)と『海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること』(田島 木綿子)を読んだ。前者は関東圏のクジラ関係の情報がギュッとつまっていて街歩きに良さそう。いつか房総半島へいくことがあれば読み返したいです。あと和菓子、とらやの「鯨もち」。後者は主にストランディングの話題。解体の話は先立って読んだ漁の話を陸でやっているイメージで読みはじめたんですが、まずは現地にかけつけて、その後の腐敗との戦いや死因の特定はまた別のものでなるほどねとなりました。

2023年6月18日

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