ワンダバスタイル、とても良いOP/ED曲がきっかけで名前は知っていて、1話は以前に何度か配信のサンプルで観てたんですけどこのタイミング(秋クール前頃)でDVDのセット買っちゃった。
元童謡歌手、元演歌歌手、元フォーク歌手、元ロック歌手の売れないアイドルグループ「みっくすJUICE」が一発逆転を狙ったハチャメチャなマネージャーと一緒に月面コンサートを目指してワイワイやる作品。視聴するならおちこぼれフルーツタルトが放送されている今しかない!ってなる、なった。
1話時点のマネージャーとアイドルグループという立場だとあまりに後者がひどい目にあっていてちょっとつらかったんですけど、月を目指しはじめてからはマネージャーのマイケル花形もそこそこひどい目に合ってバランスが取られるというか、全体のハチャメチャな雰囲気がそのあたりをうまくぼやかしてる感じはあった。いや毎話宇宙に飛ばされて失敗して大気圏突入して帰ってくるのはひどい目に合うというレベルではないが・・・。
九十九博士が地球にやさしい方法で宇宙に進出していくことを目指しているので毎話炭酸だとかゴムの力だとかそういうやり方で宇宙空間に突入するんですが、これが(それ以前の失敗とはいえ)やり方としてどうしても月への片道切符になっちゃうんですよね。この帰還についてしっかり議論しないまま、10話でライバルである博士母がみっくすJUICEたちを連れて普通の科学技術で月面着陸を成功させるところがさ~。ここでみっくすJUICEが月面ライブをカマすんですけど、裏切る形になったみっくすJUICEのライブ映像を地球全体に配信する九十九博士がめちゃくちゃいいんだよな~。彼らの救出自体は渋るのに配信は即決断してるところがそれぞれの夢を目指した同志って感じでやっぱりぐっときました。直前のタイムマシン回(タイムマシン回とは、ダラダラしすぎて激太りしたアイドルたちがハムスターの滑車みたいなやつで走ったら過去にワープしちゃう回です)で博士の過去エピソードをやってるのが強い。九十九博士はその後の救出エピソードで初めて無事な帰路を達成するわけで、宇宙進出と帰還の話、宇宙を目指した父と母の話、宇宙からきたサチコの話とが全部リンクしてついに最終話、九十九博士本人が宇宙に飛び出していくエピソードです。ここに大成したみっくすJUICEのライブに合わせてキクちゃんを救出した九十九博士が帰還するエピソードがバシッとはまった最終話はまさに大団円でした。
なんというか道中めちゃくちゃでも終わりよければ全て良しを作品全体でやられた感じがある。というか正直に言えば全体でかなり大味なんですが、それを良しとするマイケル花形がいて作品全体の構成があってっていう、最後に流れるのがED曲『MOON de GO!GO!』のフルバージョンだから完璧、完璧じゃないけど完璧ですってなっちゃった。
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