訪問、あるいは記憶、そして告白

1942年に建てられて以来、およそ40年間オリヴェイラが暮らしたポルトの家を舞台に、家族、そして自らの人生を辿るドキュメンタリー作品。『アブラハム渓谷』の原作者でもあるポルトガル文学の巨匠アグスティーナ・ベッサ=ルイスがテキストを手がけている。自身の死後に発表するように言付けられ、2015年にポルト、リスボン、カンヌ国際映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された。公式サイト

『訪問、あるいは記憶、そして告白』をみました。監督自身が過去に暮らしていた家で撮影をされた作品で、姿のみえない男女が人気のない家を訪れる一人称視点画面のパートと、監督がこの家自体やファミリーヒストリーについて語るパートで構成されています。オリヴェイラ作品を初めてみるにあたりこの作品が適切だったかは不明ですが、今回の特集上映でみていきたいななと思います。

本当のことを言うと、めちゃくちゃ疲れた状態でみていたら、終盤、監督の語りのあたりでしばらく意識がなかった場面があった。あとでパンフレットを読んでいると”女性をめぐる精神性を重視した保守的な考え方を吐露するくだりもある。”と描かれていた部分があったらしいんですが、そのところがすっぽり記憶にない……。その意識のうち9割寝ているような、ぼんやりした状態の時間にスクリーンをみていたら、監督が語る過去の家族の映像にコラージュしたような画像が貼り付けられた不思議な画面になっていて目が覚めた。

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