(Various Artists)”Gomenasai, Bakka-No Gaijin-Desu”

Broken Rekids Recordsの1994年リリースのレーベルサンプラーです。この作品はDiscogsにも登録はないんですが、収録されているJ churchの関連サイトに情報がありました。そちらでの掲載タイトルはなぜか『Sorry, Just A Stupid Foreigner, This』になっています。これはジャケットに書かれている日本語ローマ字タイトルを一部誤って英訳(?)したものだと思うんですけど、とりあえず書かれている通りのタイトルを上に載せておきます。

More info:
From Lance’s original J Church website: “Mike made this as a Broken Rekids sampler featuring most of the bands on his label. Yes, that’s the actual name of it. He had the title translated into Japanese characters and as you can see there were a few mistakes. Our songs were November and Back To Hawaii. Ooh, rare song. From our third gig with Aaron on drums. The ending bridge of the song is taken from Big Yellow Taxi by Joni Mitchell. I would like to comment right now that we covered that song before Pinhead Gunpowder was even a reality.”The cover has the transliterated Japanese words rather than the characters. Says Mike: “I took a class in Japanese.
‘Gomenasai, Bakka-No Gaijin-Desu’ is good Japanese. Gomenasai = ‘sorry’, Bakka-No = ‘smart no’, ie. stupid, Gaijin = rude slang for ‘outsider/foreigner’, Desu = ‘is/this/just’.
“The track list above is as per the tape, hence the strange title for Back To Hawaii.j-church.com

J Churchのメンバー、ランスのウェブサイトに載っていた情報ということで孫引きになりますが上に転機しておきます。これによると、『Gomenasai, Bakka-No Gaijin-Desu』という日本語が『Sorry, Just A Stupid Foreigner, This』に訳されたのがなんとなくわかります。「Bakka-No:~ばかりの」ではなく「Bakka-No:バカの」としてしまっているっみたい。あわせて書かれている情報としては、レーベルオーナーのマイクが日本語の授業を受けていたということあります。これを受けると多分英文の方が本来の意図の文章で、”Bakka-No”というのが”Baka-No”の誤りである気がします。となると、先に掲載したj-church.comの表記がレーベルの意図を汲んでいるという意味では正しそうですね。ここまで読んでいただいたところでみなさんも同じ思いだと思いますが、わたしも正直どちらでも良いという思いがあります……。
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ということで、話をもどしてカセットの音源をデータに取り込んでいたんですが、分割で生まれた楽曲数が16曲で、ジャケットに記載されている”16 BANDS / 17 SONG”に1つずつ足りない。でも何度聴き返してもカセットの中には16曲しかなさそうなんだよな。カセット①の写真にはバンド名がJ Churchから始まりすべて並んでいて、確かにここには17バンドある。それでカセット②の写真をみると、なぜか16バンドになっているんですよね。ここでようやく気がついたんですが、カセット①に記載のバンドのうち、”DANCING FRENCH” 、”LIBERALS OF ’48″っていう2つのバンドがカセット②記載右上の”D. F. L OF ’48″という1つのバンドというのが答えでした。めちゃくちゃ確認作業していたけど結局ジャケットの表記が間違っていたというお話です。惑わされたぜ。

前置きが長くなりましたが、内容はBroken Rekidsからリリースしていたバンドのサンプラーということでアメリカの界隈の楽曲が集まっています。このレーベルは日本だとBLEWのアルバムの海外版を扱っていたところです。収録作のなかだと、やっぱり代表格のJ Church「November」と、ここで初めて知ったFour Point Star「Stranger’s Ways」が特に好みでした。後者は1作品のみBroken Rekidsからリリースしていたバンドらしい。先にあげたBlewを思わせるメロディーの良さと、一方で速さに頼らないぬらっとしたところがあって、ここに入るコーラスワークが冴えているのがめちゃくちゃ好みです。いぶし銀というとまた少しイメージが違うんですがこの手のショボめ楽曲の職人芸といっていい感じです。とてもよいです。

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