『吸血鬼』をみた。ドライヤー作品は初めてです。先日『瞳をとじて』をみた際に、作中で「ドライヤーから先、映画に奇跡は起こらなくなってしまった」みたいなセリフがあったのを覚えている。今回の特集上映では『奇跡』もやられるみたい。今日の映画、『吸血鬼』はサウンド映画ですが、それでも普段見ている作品と比べるとまだ全然セリフが少ないというか、ほぼない、そういうところは一つ前の時代を感じるものであるのに画面はなんだこれみたいなおもしろさがある。例えば影の使い方はうるさいくらいなのに全然嫌味がない。ただ、わたしは上映前からふらふらだったので、映画の冒頭あたり一瞬眠気があったのは正直なところです。やっぱりセリフがないと集中力を保てないのが現代人の(わたしの)弱いところなんだよな。作中の本の文章で状況を説明する場面がいくつかあり、その1つ2つを見逃している気がする。
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