(Beijing Silvermine project)双喜【Until Death Do US Part】

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『Until Death Do Us Part』は中国での結婚式で行われているタバコ文化についての作品です。今となってはあまり行われていないようですが、特に80年代の北京を中心とした中国北部では、感謝の気持ちとして、花嫁は式に参列した男性たちのタバコに火をつける習慣があります。また花嫁と新郎はその後、馬鹿げたタバコを吸う遊びのようなことをするのです。本作は、愛と(タバコがもたらす) 死が両立する伝統に対するオマージュです。
(中略)
本作に収載している写真は、Beijing Silvermine projectが収集したものです。Beijing Silvermine projectは 北京郊外のリサイクル工場から長年集められた50万もの写真のネガをコレクションしています。販売サイト

たばこ型の本が届いた。この中には手のひらサイズの写真集が収められています。80年代中国で行われていた、結婚式で参列者の男性に対してたばこを振る舞う風習である「喜烟」の様子を写したものが集められており、そのどれも楽しそうな様子で良いです。解像度の粗い写真に写っているのは、たばこを普通に吸うんじゃなくて、多分そういうものなんだと思うんですけど、ペットボトルに穴を開けてたばこを何本も突き刺して飲み口から吸っていたり、全身を大きくそらして吸っていたり、そういう突拍子もないスタイルの喫煙も多くて、それを一見して(派手だったり、荒くれ者だったりしない)普通のおじさん、お兄さんたちがやっていたりするので、本当にどこかの地域で一定の期間だけ存在した文化なんだな……っていう変なノスタルジーさえある。

一定の期間だけ存在した文化といえば(いえば!?)、部屋に戻って昨日の日記を書いているときに、後妻(ごさい)が変換できなくて読み方をまちがえてるかも!って検索したときに出てきたウィキペディアの記事に「後妻打ち(うわなりうち)」というものがあった。

後妻打ち(うわなりうち)とは、日本の平安時代から江戸時代にかけて行われた風習のこと。夫がそれまでの妻を離縁して後妻と結婚するとき、先妻が予告した上で後妻の家を襲うというものである。ウィキペディア

最古の記述は1010年で、その後1732年に書かれたものにはすでに絶えて100年が過ぎているとの記述があるみたいです。それが『鎌倉殿の13人』で描かれていたらしい。大河ドラマ、タイムラインでは謎の勢力がリアルタイム視聴をしているものの、わたしはこれまでみてきていなかったんですが、俄然興味がわいてきました。こういう文化の拾い方もするんだ。

2025年6月1日

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