面白かった……。4月の初めからプレイしてちょうど1ヶ月弱、70時間くらいのプレイ時間です。毎日深夜あるいは明け方までやっていたから完全に生活が崩壊してしまった。以下はネタバレもありで書いています。
五つの国家からなるフェブリス大陸。
コルニア王国でのヴァルモアの反乱によって巻き起こった戦火は
やがて大陸全土を覆い尽くし世界を支配する。
主人公は亡国コルニアの王子として生き残り、
解放軍を率いることになったアレイン。
伝説の「一角獣の指輪」を手に、民を導くため、自軍の旗を掲げる。 公式サイト
アトラス×ヴァニラウェアによる新作SRPGです。キャラデザがさ~、めちゃくちゃ良いんですよね。あと上田麗奈さんの演技がよくて、ロザリンデさんあらゆる面で最強でした。
いや、システムもロード時間の短さみたいなプレイ感も色々あるんですけど、振り返って良かったのってやっぱりデザインな気がする。全員魅力的なんだよな。公式サイトによると60人以上の仲間がいるようですが、終盤になっても良いメンバーが入ってくるけどぜんぜん編成に組み込めなくて苦労したね……。
序盤から中盤にかけては物理で殴るようなプレイをしていて、バストリアスの「一炊の夢」でついに詰まって編成を見直した。クラスを揃えて得意/苦手クラスごとに特化した編成がベタかなっていう気持ちもあったけど、相手にやられていやなのって結局列/全体攻撃だよな~って気づいてから、割とバランス重視の、かつ先手をとって一発で相手の陣営を崩す編成を中心に進めてきました。この編成を考える時間がめちゃくちゃ楽しい。クラスをどう並べるか、そのユニットにつける装備をどうするか、スキルの並びは、優先順位は、そして作戦は(スキル発動の条件を一つ一つ設定できる)等々、「一炊の夢」をクリアする時は3時間くらい試行錯誤をしていました。ということで、先にキャラデザの話をしたけど一番はやっぱりSRPGならではのこの編成パートがめちゃくちゃバランス良くて楽しい、というところかもしれない。
ちなみにバランスが良いとは書きましたが、おそらくいくつかの最適解みたいなのはあるみたいで、オンライン対戦ができる闘技場で特定のユニットを並べたら「現在制限されているユニットが編成されています」みたいな注意文で弾かれて、あ、これが正解のユニットなんだというのはあった。
それとマップ探索がやっぱり好きなんだよな。自由度の高いマップで探索を進めていけるのは、それ自体がゲームシステムの大枠に対して強いネタが仕込まれるわけでもなく、やっぱり適正レベルとかで自由度も制限はされるものの、開放されたエリアを走り回って自由になった人たちの話を聞くのは結構たのしい。
それで終盤です。先に組んだ編成である得意/苦手タイプよりもバランス型で、範囲攻撃を初手で叩き込む体制で進めていたら、最後の最後の相手が6回分ダメージ無効能力持ってて笑っちゃった。そうだよな。やっぱり範囲攻撃を初手で叩き込む編成をみんなやるよな……って思った。ここで初めてソードマスターが輝く場面が出てよかったなって思いながら、あまり育っていないユニットを組み込んで無事に突破しました。いや、完全に制作側の手のひらの上って感じがして良かった。こういう、なんというかユーザーの想定をうまくやってバランス組まれている感じが随所にあって、プレイしているときの信頼感というかそういうのが発生していたところある。
クリア後要素でいうと、エンディング後に新たに発生するサブクエストでifとして仲間ユニットが敵として登場する大作戦があったのも良かった。いや、良かったのかな。なんというかこれで終わりです!っていう作品側からのメッセージ感がある。これまで一緒に戦ってきたユニットが敵側として山のように攻めてきて、これまで操作することのなかった敵ユニットが逆に仲間になって一緒に戦うというのは、アニメのエンディングで作中の味方・敵問わずに一緒にダンスをしているような、あの良さがあった。劇の終わりにみんなで手を組んでお辞儀をするような感じのあれです。
シナリオはまあ、王道な感じでなんとも言えないところではある。
コメントを残す