蛇の道(2024)


『蛇の道(2024)』みた。

娘を殺害された父とその復讐に手を貸し、真相をともに追い続ける心療内科医。類を見ないほどの徹底的な復讐の最後に待つものは一体何なのか。オールフランスロケによる日仏共同製作で26年の時を越え、完全版“リベンジ・サスペンス”ツイッター公式アカウント

あらすじを公式サイトから拾ってこようとしたら、カドカワ作品だからか昨今のカドカワ関連サイトに対するランサムウェアのあれこれで、ここのホームページも閉鎖して簡易サイトになっていた。映画上映の冒頭でもスクリーンにK K… KADOKAWAって表示されるところで時事のこれ思い出してちょっとふふっとしちゃったあと黒沢清もKKだなって思った。


今回の上映にあわせてYoutubeで配信されていた『蛇の道(1988)』のセリフリメイク作品です。先にこれを配信でみていたのでどうしても比較してしまうんですが、それ込みの視聴体験としておもしろかった。

オリジナル作品の不気味さはそれで「何が起こっているんだ……?」っていう整合性を吹き飛ばしている感覚があって、そこがギャグと怖さの線上を行き来して、急に爆発する笑いが怖いみたいなそういうところがあったんですが、今回のリメイク作ではちゃんと状況に整合性を持たせようとしたことで「何が起こっているんだ……?」っていう部分がシンプルになんかギャグっぽいというかおもしろが勝っているところがあって、オリジナル作品でのギャグっぽい展開を知っている反面、逆にリメイク作のほうがみていて笑えてしまうみたいな変な現象が起こってた。なんというかストーリーだけでなくかかなり原作に寄せた画面構成にもなっているのに、不気味さが薄れて説明的であり、それが悪いってことはぜんぜんないんですが、結果的に混乱するおもしろ映像になっているというか、これはオリジナルをみてから今作をみないと発生しない感覚だったので事前にYoutubeで全編を配信しているカドカワに完全に負けたという感じです。おもしろかった。

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