ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッド(ジェシー・アイゼンバーグ)とベンジー(キーラン・カルキン)は、亡くなった最愛の祖母の遺言で、ポーランドでのツアー旅行に参加する。従兄弟同士でありながら正反対の性格な二人は、時に騒動を起こしながらも、ツアーに参加したユニークな人々との交流、そして祖母に縁あるポーランドの地を巡る中で、40代を迎えた彼ら自身の“生きるシンドさ”に向き合う力を得ていく。公式サイト
リアル・ペイン~心の旅~をみました、良かった……。いや、タイトルがダサすぎるんですが、作中で取り扱う内容を端的に表しているという意味では正解かもしれない(それが良いかは不明です)。あと無限にショパンが流れています。
40代を迎えて慢性的な行き詰まりの中にあり、ここから劇的ななにかに救われることはないけれど、瞬間ごとにはそれがあって、そのことを思い出せるような痛みがこの先の支えになることもあるんだよな。ベンジーがひっぱり回す展開の中に、気付けばデヴィッドが率先して前を行っている場面が良いですよね。この部分と、作中でもしっかり触れられるユダヤの歴史の重ね方がうまく飲み込めないところはあったのが正直なところですが、監督・脚本・主演はポーランドで市民権をとったジェシー・アイゼンバーグで、そのインタビューのなかで本作が自伝的な内容も含んでいること、それから「メンタルヘルスに苦しむ僕の個人的な痛みは、客観的に見てもっと恐ろしい先祖の痛みと比べてどうなのか?僕の痛みは語るに値するものなのか?」と話しています。
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