『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』をみた。とても良かった……。
1970年冬、ボストン近郊にある全寮制のバートン校。クリスマス休暇で生徒と教師のほぼ大半が家族と過ごすなか、生真面目で融通が利かず、生徒からも教師仲間からも嫌われている考古学の教師ハナム(ポール・ジアマッティ)は、家に帰れない生徒たちの“子守役”を任命される。
学校に残ったのは、勉強はできるが家族関係が複雑なアンガス・タリー(ドミニク・セッサ)。食事を用意してくれるのは寮の料理長メアリー・ラム(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)。メアリーは一人息子のカーティスをベトナムで亡くしたばかり。息子と最後に過ごした学校で年を越そうとしている。 公式サイト
以前からこの映画館の上映前に予告編をみていたのでなんとなくストーリーを想像はしながら後回しにしてしまったんですが、今日ふらっとみたら大枠は予告編から想像したストーリーなんですけどみているうちにめちゃくちゃ刺さってしまったのですみませんでした……って気持ちになった。めちゃくちゃよかった。
なんだろうな、外さない展開の節目節目、例えばクリスマスの朝、ハナムが思い立ってプレゼントを買いに街へ出るときの晴れた空、雪に包まれた駐車場で車に乗る場面があるんですが、このとき車の後ろに立っている大きな樹が風でかなり大きく揺られていて、なんでかこのシーンがめちゃくちゃよかった。単に大きな決断をする瞬間に風が吹く演出とかは違って、ただ何か節目の瞬間に強い風が吹いていたというか、この幸福感というか、それぞれの登場人物の境遇や状態とは別にして先の出来事への淡い期待感というか、そういうものをみせるのがすごくうまかった気がする。
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