80年代に現地のレーベル、Something Recordsが出したカセットコンピレーション『Karaganda Garage Band Compilations – Central Kazakhstan’s Uderground Scene』から6曲をTAM89が抜粋してアナログにしたものです。TAM89は世界中のローカルバンドを集めてリリースしてるところで他にレバノン、ボリビア、ウガンダ等の音源も出してます。確か手元にジョージアのRETSEPTIのシングルがある。ここの良いところはローカルバンドを扱いながらもいわゆるワールドミュージック的な取り扱いを一切していないところなんだよな。ちなみに2010年代まで活動してて(現在は不明)日本国内でも何店か取り扱ってたので割とリアルタイムに入ってきてたみたいです。
特に3曲目の12 Подвигов НуркенаによるСтранный Пьяный Мальчик(Strange Drunken Boy)が良かった。ドタドタしたドラムにヘロヘロのボーカルが乗っかるやつ好きなんですよ。原題だと何もわからないんですけど酔っぱらいソングです。ちなみにウィキペディアによるとカザフスタンはイスラム教徒が70%程ですが、”イスラム教徒が多数を占めるものの同国においてその戒律は緩く、飲酒なども公然と行われている。 ”とのこと。いやジャケ裏の情報によると当時のメンバーは全員16歳らしいですが・・・。(明確なソースは原語になりそうなので探してないですがカザフスタンでの飲酒は昔は18歳、現在は現在21歳以上からっぽい。)
もう1曲良かったのは4曲目のФима И Мифические ДБ/ Збезда(The Star)。
我らがズヴィズダーの光を、あまねく世界に!!
ズヴィズダーのアニメ以外の用例初めてみた。
暗い曲調に単音のギターが刺さってて、えっこれ・・・”ズヴィズダー(The Star)”じゃんってなる。(なるか?)いやでも暗い部屋でリズム取りながらふらふらしたくなる良曲です。ちなみにカラガンダ市の人口は50万人弱なので八王子市程。星空がどれだけ見えるのかは謎。参考に白山市が10万人、岡崎市が38万人です。
(追記)
その後、『月とライカと吸血鬼』のアニメをみていたら登場したジャズバーの名前も『ズヴィズダー』でおっとなりました。
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