(トマス ピンチョン (著), 志村 正雄 (訳))スロー・ラーナー

『スロー・ラーナー』(トマス ピンチョン (著), 志村 正雄 (訳))を読む。「低地」「エントロピー」はアンソロジーにぽんと入ってたらかなりうれしいタイプの短編です。他にはいま読みかけている収録作最後の「秘密のインテグレーション」もとてもおもしろい。冒頭だと224頁のグローヴァの家、カールの家の描写が好き。他にマカフィーさんの夜通しシャンパンを飲んで明けた朝に水を飲んでまた酔っ払ったエピソードと、それが語られている実際のホテルでの夜にティムが感じる奈落。この落差が大人/子どもや社会のエッジを感じさせていて強い。それにしてもピンチョン、未読の本が棚に何冊もささっている状態なのでこれを機に読んでいきたいな。

「小さい頃には近道がたくさんあって、」って小学生の頃のことを思い出しながら打ったんですが何か日記に残せる気がしないのでおわり。

2023年8月27日

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA