真福寺、通りのいい名前だと大須観音の蔵書です。真福寺のみに残る伝本として重要文化財の『口遊』があるんですが、この本にはそれが載っていて、それが目当てでした。これが今読んでいる『いろはうた』(小松英雄)で紹介されているんですよね。特に、伊呂波と同様に仮名の重複がなく、こちらは47字で構成されている口遊に所蔵の「太為尓(たゐに)」についてです。これが伊呂波の源流のひとつなのか、そしてこれらがなぜ、どんな目的でつくられたのかについて検討されています。
以下 太為尓
たゐにいて なつむわれをそ きみめすと あさり(お)ひゆく やましろの うちゑへるこら もはほせよ えふねかけぬ
(田井に出で 菜摘む我をぞ 君召すと 求〈あさ〉り追ひ行く 山城の うち酔へる子等 藻〈もは : 藻葉〉干せよ え舟繋けぬ)
例えば上記のなかで補記されている(お)について、これが本当に欠落なのか、これら手習い歌の目的がなんであったのかというところから当時の発音、表記を材料に話が進んでいてかなり面白いんですが、とはいえまだ読みかけなのでちゃんと読んだらまとめたいね(はてなブログに発生している書きかけの記事の山が耐えられなくなりnoteに逃げたアカウントの発言です)。
おちこぼれフルーツタルトの視聴から気になったいろは歌がおもしろい感じになってきた。やったぜ。
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