ホモ・サピエンスの涙

ロイ・アンダーソン監督作は初めてです。「さよなら、人類」も観ようと思いつつ何となく手を出せなかったタイプのアレですが元気がある今夜えいやっでいってきました。今作はワンカット定点の33シーン。キマった構図に人がいる。それぞれの何気ない所作と沈黙の中で一人に目がいく。「わたしは男をみた。彼は信仰を失っていた」といったひと言が画面外から添えられる。この繰り返しで普段まちで一瞬目に止まるような人、もしくは自分自身をその世界の中に位置づけていくような作品です。引きの目線で世界を観続けるので確かに気は軽くなるというか、それを希望とまで言うかはわからないですけど。感覚的にはすごく漫画的だった。(あと直前に自転車屋さんでパンク修理を上手くやってもらえなかったこと思い出した。)

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