『踊り候え』(鴨居玲)を読み終わりました。画家、鴨居玲の文章を集めた本です。先日の「本のさんぽみち」で購入しました。鴨居玲の作品は、昨年末の大雪の石川県で展示をみて以来なんですが、ちょうど一昨日この本が売られていて、しかもちょうど東京で展示をやっているんですよね(いや、今日は閉館日でしたが……)。
終盤の姉羊子との会話(NHKの番組の文字起こし)がまとめられた「わたしと金沢」が、他の収録記事と違って幼少期のしかも家族の私的な話題というのもあってその雰囲気でうお……となる。この本にかかれている文章はわたしが石川で見た絵のイメージとは逆に、かなりユーモラスな物が多くて(特に「水泳」の落ちはふふっとなった)、もちろんその一面だけではないんですけど、だからこそ「わたしと金沢」の雰囲気が実際に描かれている絵と重なってきて刺さってしまったところがあります。本当にこういう手前で並べるの行儀が悪いんですけどここの記事だけはわたしがたまに読み返す漫画『あんたさぁ、』と同じあれがあります。
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