買ってから検索したところ、もともとLPに付属する特典だった7インチが、中古市場の何処かで分離してしまったのか、単体で売られていたみたい。まあジャケットなしのスリーブのみだったのでそんな気はしていましたが……。それでもラベルに記載の収録バンドがOverflow,Overlord,Rhythm Collision,Derozer,Senzabenzaと並んでいれば手に取らざるを得ないんだよな。
Overflowといえばクロアチアのバンドで、わたしが以前に買ったLPになぜかバンドメンバーからイギリスのMega City Four(最高のバンドです)へのお手紙が同封されていたことでわたしにとっておなじみのバンドです。
そのOverflowと似た名前のバンド、Overlordは初めて聴いたんですが、それがとても良かった。かっこよさげなギターのカッティングから入ったわりにイントロ開けて流れ出すボーカルは妙に牧歌的な味を出していて笑顔が止まらない。90年代ユーロのバンドってこういうところあるよね!って言いたくなる。やっぱり途中に入るふにゃふにゃギターソロも好きすぎる。こういう、気の抜けたオールディーズのスピードをちょっとあげたら楽しいよね!みたいな感じがある曲が好きなんだよな。そう思うと同世代のオランダのHarriesに通じるところがあります。
それにB面がイタリアのあの時代のB級代表格であるDerozer,Senzabenzaが収録されているのはうれしい。どちらもオリジナルはプレミアが付き始めてたからか、いずれも数年前に一部7インチやLPが再発されましたね。わたしもそのタイミングで初めて手に取れました。それで今作に収録されるDerozerは、先に再発された7インチにあったドタバタ感は抑えめで、ちょっともっさりしたスコスコ音源で愛嬌がある。大変良いです。
ボーナス7インチ単体で聴いたけどかなり良いところを見繕ったコンピレーションって感じがするのでいつか本体LPも見つけたら聴いてみたいな。どうも今調べたところ、そちらには大御所バンドも複数入っているので国内にも結構流通してたみたいなのでいつか見つける気がする。忘れないようにしたいぜ。
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