2006年に北海道根室市でおもちゃ屋を営むサムソン宮本を中心に結成されたプロレス団体・新根室プロレス。 プロレスをこよなく愛し、地元を元気にするために立ち上がったサムソンが、100万円のリングを勢いで購入し、神社のお祭りなどで興行をスタートさせたのが新根室プロレスのはじまりだった。(略)“無理しない ケガしない 明日も仕事!”をモットーとしており、平日は仕事をしつつも休みの日にはプロレスを通じて個性を生かし光り輝いていく。
しかし、団体の人気がピークを迎えようとしていた2019年9月「難病・平滑筋肉腫と診断され・・・新根室プロレスを解散します」とサムソンから衝撃の告白が飛び出す。東京・新木場1stRINGで行われたサムソンの引退試合には、超満員の300人が詰めかけた。結成13年間の感謝を込めて13番勝負の全てを戦い抜いたサムソンは「病気を克服して必ずこのリングに帰ってきます」と言い残し、リングを降りた。しかし1年後、家族に見守られながら55歳でこの世を去ったのだった。サムソンの死から3年が経過した2022年10月、活動を休止していた新根室プロレスのメンバーは新木場1stRINGに再び姿を現すこととなり・・・!?公式サイト
新根室プロレスを映すドキュメンタリー。わたしはプロレスについてぜんぜん知識がないんですが、先月のキネマ・ノイとシネマスコーレのトークイベントで現支配人の方が一押ししていたところで興味を持ってみにきました。プロレスってもうドキュメンタリーじゃんと言いたくなるような題材のハマりの良さなんですが、それは方法の話で新根室プロレスという団体が、中心人物の魅力のもとに集まり、その後……という描き方が、何もないところでもささってしまい何度か泣いてしまった。
この作品を事前の紹介なかったら自発的にみていたかと言うと多分そうはならなかったのでめぐり合わせが良かったなという感じがある。新根室のはちゃめちゃな雪の場面でちらっとだけ映っていて、これはわたし自身が人付き合い無理でそれがダメな前提なんですけど、コミュニティやファンダムの時代なんだよなって何か自然にちょっと肯定的に思えるような内容だった。こうやって感想を書いていると当事者の人たちのことを意識してしまうところがあって、もっとプロレスの面白さやヒトの話をしているんだからっていう気もするんですが、それはそう。
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