SNS -少女たちの10日間-

なんというかすごく啓蒙的というか、まあ言ってみればあまり好みではなかった……。18歳以上の3名の女性演者がSNSで12歳を装って友達募集をしたら……という内容で、撮影はスタジオでスタッフが見守り(時には話題の指示を出し)、弁護士等専門家のケアも受けながら行われていました。

中盤まで映されるネット上でのやりとりシーンではインターネットでありそうなものが連続するんですが、それをデカイ(あまりにもボリュームが大きい)音楽で盛り上げながら映されるので何?って感じがある。一方で一人だけすごく正しいことをいうイケメン(そしてこのケースだけモザイク無し)もでてきたりもします。いやもちろん良くないものは良くないんですが……。

もっと撮影内でおこなったケアや問題に深入りしていくべきところで衝撃映像集みたいな感じになってるのが少し苦手だったのかもしれない。スタッフから演者に対しても子どもに対するような雰囲気で接してるから映画全体をみていてこちらの感情をコントロールされてるようなところが気になる。(もちろんコントロールされるのが一般的にいやというわけではなくて、好ましくない雰囲気の映画でそれをされると好ましくないという意味です……)

ただ後半の実際にネットの相手と接触をするシーンはちょっと良かった。ネット上のテンプレやりとりじゃなくてそれぞれ個々のやりとりが映ってるようで、これはあまり言いにくいですが変な好ましささえあった、ありました。

その後、最終盤は監督や演者面々と相手(のうち1人)との直接対決が映る。これは先に書いたような人道的な面からの主張を徹底的にぶつけて相手を撃退するような内容で、まあ間違ってはないですが……みたいな顔になっちゃったね。ドキュメンタリーというかリアリティーショーって感じです。何か合わない作品にだけ饒舌に話しちゃうのダメですね、すみません……。

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