TVシリーズの続編です。本作もちょうど東京オリンピック合わせでスポーツアニメが多かった時期の作品ですが、放送当時そのどれもこれもがおもしろくてびっくりしていました。そのなかでも体操演技シーンの良さ等が抜群に輝いていたバクテン!!ですが、劇場版でも引き続きそのあたりは良くて、”跳ぶ”ことに相対して重力というか身体の重さをどの程度描くか(CGで描けるか)っていうところがあると思うんですけど、BGMにマットを踏む音、呼吸音を載せることで迫力やリアリティをやや確保しつつ、それでいてシロ高みたいな強豪校の演技ではぜったい生身の身体でその速度の回転はできない!っていうケレン味を効かせててバランス感が絶妙なんだよな。いや、それを言い始めたらそもそもマットに着地した瞬間に火花が散るかという話ではありますが……。
お話の構成は劇場版!っていう感じがあり、そこはまあTV版と比べてそうなんですが、キメのシーンがしっかりしているのでそれほど嫌味もなかった気がします。タイトル回収のシーンとかすごくよかった。栗駒マネージャーが演技指導のために抱えてるタブレットでいつも撮影していたことも劇場版ならではのギミックで効かせてきたのもナイスです。
(追記)。
”ぜったい生身の身体でその速度の回転はできない!っていうケレン味”とか書きましたが、高校、大学の演技を動画でみたらバク転の速度が演技に合わせてかなりコントロールされていて、早いものは本当にめちゃくちゃ高速だったのでケレン味も何もなく実際のままだったみたいです。すごい。
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