ルックバック

『ルックバック』をみた。良かった……。

学年新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野。クラスメートから絶賛され、自分の画力に絶対の自信を持つ藤野だったが、ある日の学年新聞に初めて掲載された不登校の同級生・京本の4コマ漫画を目にし、その画力の高さに驚愕する。以来、脇目も振らず、ひたすら漫画を描き続けた藤野だったが、一向に縮まらない京本との画力差に打ちひしがれ、漫画を描くことを諦めてしまう。
しかし、小学校卒業の日、教師に頼まれて京本に卒業証書を届けに行った藤野は、そこで初めて対面した京本から「ずっとファンだった」と告げられる。
漫画を描くことを諦めるきっかけとなった京本と、今度は一緒に漫画を描き始めた藤野。二人の少女をつないだのは、漫画へのひたむきな思いだった。しかしある日、すべてを打ち砕く事件が起きる…。公式サイト

原作の漫画がとても好きなのでその映像を改めて画面でみるだけでぼろぼろと来てしまうものがあるんですが、色がついて、声が乗って、動きがつくとこうなるんだっていうのがあまりに違和感なくてすごかった。空と山の画面のなにもない部分の背景色や、終盤、窓の外の風景がタイムラプスみたいに時間経過していく背景の色、どれもめちゃくちゃよかった。振り返ると背景の、特に空ばかり印象に残っている気がする。いや、それをいうと冒頭の俯瞰映像から徐々に視点が降りてくるところも良かった。アニメーションで映画をやっている感じがめちゃくちゃある。それをいうなら漫画の線みたいな輪郭線や、これ藤本タツキ作品でみる!っていういつものあの影の入れ方がカラーの中でも違和感なく馴染んでいることとか、どれもこれもとても良かった。強いて言うなら、音楽がちょっと目立ちすぎていてちょっとというか、エイベックスさん……となったところがあるぜ。でもよかったです。

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