(樫野創音)樫野創音は実在する

『樫野創音は実在する』(樫野創音)も届きました。ジャケットイラストも良ければ内容も良いです。

・都会行 (opening)
・存在
・旅行計画
・暑中見舞い
・フォトグラフ
・天才
・ホームタウン
・on the moon
・距離
・(fan) club music
この並んだ曲名や、9曲目ではそのままに名前に出てくる距離についてをテーマにした(気がする)曲が集まっています。これにアルバム名の『樫野創音は実在する』っていうのが組み合わさるとVtuberの実在性みたいな、それはもう昨今の境界のなくなってる状況を思うとそれってもう一般的な距離友人だとか恋だとかと結局同じことなんだよなとなり、なる(わたしのなかでは……)。
冒頭の「都会行(opening)」から「旅行計画」、「ホームタウン」とか特に好きです。「ホームタウン」は曲調も内容もわたしが当時CDRで聴いていた空気がパッケージングされたんじゃないか!?ってくらいわたしにハマってしまった曲で、逆に「旅行計画」はここ数年インターネットを経由して聴いてきたインディーな曲をやられているんですが、これらが一つのアルバムのなかで一連のものとしてお出しされるとわたし個人にめちゃくちゃ刺さってしまう……。何というか感想が全部わたしに引き寄せたものになってしまう、よくないんですがそれくらいわたしのパーソナルな遍歴に沿ったところがあって、しかも曲が良いのでもう何も言えることがないです。その一連のアルバムの流れとは一歩離れて最後に置かれる「(fan) club music」が、これはもう他の人もそうだと思うんですけど、曲の入りからあの感じで、歌詞に散りばめられたオマージュの数々に、曲終盤のジャージャン ジャッジャッって刻むギター音でめちゃくちゃにこにこになりました。

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