新作『枯れ葉』の主人公は、孤独さを抱えながら生きる女と男。ヘルシンキの街で、アンサは理不尽な理由から仕事を失い、ホラッパは酒に溺れながらもどうにか工事現場で働いている。ある夜、ふたりはカラオケバーで出会い、互いの名前も知らないまま惹かれ合う。だが、不運な偶然と現実の過酷さが、彼らをささやかな幸福から遠ざける。果たしてふたりは、無事に再会を果たし想いを通じ合わせることができるのか? いくつもの回り道を経て、物語はカウリスマキ流の最高のハッピーエンドにたどりつく。公式サイト
『枯れ葉』をみました。とても良かった……。アキ・カウリスマキ作品はいくつかみていますが、表情の乏しさ、会話の間、音楽、この作品にもそれが全部ある。でもカウリスマキの栄華を見ていると人生ってそれが全部じゃないか?っていう気もしてくるんだよな。無表情でも良いし、社会はぜんぜんだめだし、それでもアルコールをやめようとしたり、労働を首になったら次の働き先を探したり、社会の大きなだめさとは別次元での、でもやらなきゃなっていうところをクローズアップして、少しの希望をみせてくれる。良い映画です。
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