『ジャネット』はオルレアンの救済に旅立つまでを描いたもので、続編に『ジャンヌ』があります。出演は撮影場所の近隣で探してきた(主演はじめ一部は演技未経験の)演者、セリフはほぼシャルル・ペギーの『ジャンヌ・ダルク』『ジャンヌ・ダルク 愛の秘技』をそのまま、そこにメタル音楽と振り付けをあてた(らしい)ミュージカル風の映画です。はちゃめちゃだ……。ちなみにこの作品で音楽をやってるIgorrrはドロヘドロ(漫画)のサントラにも参加してました。

ポスターも良い。
セリフの反復と音楽、それにダンスの振り付けがばっちりはまっていました。そのおかげで冗長にもなりそうな掛け合いがかなり飲み込みやすかったと思います。たまにおもしろダンスみたいになってる(天使たちが両手でみじん切りするみたいに動いたり、マイケル・ジャクソンのThis is itでみたやつだ!って動きもするし、ヘドバンで揺れる長髪が修道服を繰り返し叩く音が響いたりします)のも良い。なんかもう普通にラップを披露する場面もあります。
荒らされる暮らしを憂いながら戦わないのは卑怯だと、罪の意識を感じながらも言い切るジャネットと、それでも耐えて日々の営みを続けることがあるべき姿なんだとする友人と、ジャネットの自分だけは違うという姿勢をたしなめる修道女のやり取りで、そういう信仰を持ちながらも孤独であるジャネットの描き方なんだよな。続編の『ジャンヌ』も今上映しているんですが疲れちゃって今日はみられなかったので忘れずにみにいきたいです。
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