妃教育から逃げたい私


勘違いから始まる愛と自由の逃走劇。妃候補として育ったレティシアが貴族社会からの逃亡を繰り返し、王子クラークが毎度連れ戻すというドタバタラブコメです。アニメ1話をみたときにこの話はどれだけストレスの掛かる描写があるんだろう……っていう不安があったんですが、1話最後に流れるオープニング映像とエンディング映像に出てくる登場人物たちと主人公の描き方が絶妙で、これから先のハピネスを期待させてくるの技ありだった。信じるぜって思いましたからね。

いや、逃げるレティシアを連れ戻す王子っていう構図自体にある問題はやっぱりあるんですが、レティシア自身が自由を好む気質であることや周囲の登場人物たち全員が善人であり悪意が存在しないことが早々に描かれていって、そうやって徐々に周りの登場人物たちと打ち解けるなかで暮らしを楽しむようになっているレティシアを描き続けたあと、これまでやってきた逃走劇が反転、周りにできた友人たちと協力してレティシアが王子を追いかける回があるんだよな。これが王子や周りの友人たちとの暮らしにも満更じゃなくなってる頃合いが伝わってきたタイミングとピッタリ重ねてきたのもよかった。なんというか制作側のコントロールがすごくうまくて安心できたところがある。

ところでSE「デンッ!」+レティシアが画面(視聴者)に向かって直接語りかけるギャグ演出もその一環として考えられますか?(どうだろう……)

一生繰り返された演出で本当に面白かったんですが、アニメのあとに原作漫画を少し読んだところぜんぜんそんなコマがなくて混乱したんだよな。いや、シンプルに絵面として面白かったというのもありますが、改めて振り返ると作品に外部の目線を持ち込んでいた(前提としていることを示していた)、のかもしれない……。まあホン・サンスも自作品でズームをすることについて「一つの場面を断ち切らずによくみたいから」といったという話を最近読んだし、もしかしたらそれくらいシンプルな話でテンポの問題なのかも。

とにかくすごく絶妙なバランス感のもとに描かれていたんですが、私自身はすぐに乗っかることができたからずっと楽しかった。終盤、ついにレティシアとクラークが結ばれて大団円!ってときに次どうするんだろってみていた次回の予告で『静かだわ。逃げちゃうわよ〜』ってでてきたときは全員「そうこなくっちゃ!!!!!!!!」ってめちゃくちゃうれしかったですよね。

気づけば逃げる/追いかけるが作品内の愛情表現になっていたし、それを安心してみることができる描写が続いていたのってありがたいことです。おもしろかった……。

ーー今日君の相手はできないんだ。
それはつまり、「妃教育から逃げたい私」Blu-ray上巻を予約しに行くということですか?
ーーすまない。
ということは、封入特典の原作・沢野いずみ先生書き下ろし小説や、菅田うり先生書き下ろしジャケットも手に入る……?
ーーそういうことだ。
ィやったわ〜〜!! 「妃教育から逃げたい私」Blu-ray告知CM

そしてこの部分は原作漫画1話冒頭が完璧に踏襲されていて原作を読んだとき逆におもしろかった。

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