サシャは、ピアノを弾くことが好きなヴァンパイア。
彼女は吸血鬼一族のなかでただ一人、ある致命的な問題を抱えていた。
―感受性が豊か過ぎて、人を殺すことができないのだ。
自ら人を手にかけることはせず、生きるために必要な血の確保を親に頼り続けようとするサシャ。両親は彼女の様子を見て、いとこの“血気盛ん”なドゥニーズと共同生活を送らせることを決める。血液の供給が断たれたサシャは、自分で獲物を狩るようドゥニーズに促されるが、どうしても殺すことができない。心が限界を迎えたとき、自殺願望を持つ孤独な青年ポールと出会う。どこにも居場所がないと感じている彼は、サシャへ自分の命を捧げようと申し出るが——。公式サイト
声に出したいタイトルすぎる。わたしはスリラー映画が苦手なのでヴァンパイアものってあまり触れてきていないんですが、こんな設定そりゃ創作の一大ジャンルになるよなって思いながらみてた。吸血衝動、日光を浴びられない、長命、眷属、、、。この映画で登場するものや展開はどれもわたしでも知っているものではあるんですが、この映画の良いところって例えば部屋でレコードをかけながら二人で音楽を聴いているシーンとか歌詞と表情と身振りでみせる心境の変化が絶妙だったところとか。あとはポールの復讐劇の途中、霧のでた路上で道路にへたり込む場面の、あの冷えた空気と濡れた地面と脱力感の感じとかすごくよかった。
そして何よりタイトル回収なんだよな。タイトルがずっと頭にあったので(言うほどシーキングしてるか……?)とおもっていたんですが、終盤にばしっと決まるところがあって映画の締めよりもそこのところが気持ちよかった。というか最後エンドロール直前に流れる音楽が急に軽快すぎて全部吹っ飛んででちょっと笑顔になったところある。気軽にみれる良い映画でした。
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