HADES

今感想を書こうと検索したら過不足のないいい記事がでてきてしまったのでこれを読んでくださいといえば全て足りてしまう。

「Dead Cells」や「Into the Breach」といった進捗を一部引き継げるゲームも増えているが,「Hades」は明らかにローグライクが本来持っていたパーマデスという大きな特徴を削るどころか,むしろ反動的に解釈しているようにさえ思う。
ザクレウスは悪態こそつくが,何だかんだ家出を旅として楽しんでいるように見えるし,元凶である父ハデスですら「またお前は余計なことしくされやがって!」といちいち怒らせて楽しめる。それこそ,吉 幾三さんの間の抜けたメロディのように,もっと気楽に死のうぜ! と言わんばかりで,多くのローグライクの気難しさとは対極的だ。

この手のゲームで繰り返し挑むことで難易度が徐々に下がっていくような設計って結構むずかしいと思うんですけどそれがうまくはまってるんだよな。

キャラのやりとりがすごく魅力的で、オリュンポスの神々も冥界の面々も、主人公のザクレウス自身もどこか神ならではのおわらない黄昏というか、死のうが殺されようが細かいことは気にしない、少し牧歌的とも言える目線があってそれがゲームシステムとマッチしてる気がします。

いや、こういうシャレたやりとりって海外ゲームらしい気もするし、結果的にその組み合わせがうまくそうなっただけかとも思ってたんですけど、最終戦後のエピローグでちらっと”永遠の死”にふれるところがあって多分自覚的な設定なんですよね。ハデス、おもしろかったです。

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