フィールズ・グッド・マン

題材が題材だし……って少しだけ気後れもあったんですけどとても良かった。政治ドキュメンタリー要素よりもミームと作者の関係の描かれ方がよくて、というよりも作者のマット・フューリー氏の自分と、自分の生活と、ネットとの距離感がすごくそれ!ってなる感じでかなり好意的になってしまいました。もちろんそれが完全な正解ではなかったので大変なことになるという内容ではあるんですが……。

いや、毎日モニターばかり眺めているような自分がそうありたいというわけではなくて、それになんというかその距離感は2021年の今みると牧歌的にすぎる感じはあるんですが、ネット文化と少し離れた距離に自分を置いている作者の姿と、ミームや文化の解説インタビューや報道映像、そして自分のキャラクターを取り戻そうと踏み込んでいく作者の姿が一つのドキュメンタリーになるとこんな最悪の状態で前を向ける作者のこと最高じゃん……ってなっちゃうパワーが出てくるんですよね(もちろん荒れてるシーンを入れてないだけではあるんですが)。インターネットの露悪的な面を描きつつ、それだけじゃないドキュメンタリーにしてあるところが好きっぽい。パンフレットの掲載文にマット・フューリー氏が「僕ら大人にできることは、……」って書いているのもとても良かった。

それとこれは完全に無関係なんですけど、先日タイムラインの方の(散らかった)部屋がVの配信に流出するっていうおもしろ出来事(すみません)のことを思い出してふふってなったところもある。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA