『ユリイカ 2024年1月号 特集*panpanya ―夢遊するマンガの10年―』を読み終わった。多くの寄稿文が収録されているんですが、やっぱり巻頭の本人インタビューよかった。
この世界の、無限に取りこぼされ続けているように思える膨大な情報、その多くはどうでもよいものとして見向きもされないものです。でも、誰か一人くらいは気にしている人が居るんじゃないか、居てほしいと思っていて、そういう営みに出会うと、元々関心がなかったものでも注目するようになります。商品のパッケージがリニューアルされたり、廃盤になったり、建物が建て替わったりだとかするとき、私はなくなってほしくないと思うし、見覚えがあったものが、すっとなくなってしまうことの悲しさには敏感な方だと思うのですが、古いものなんでも大事にしていたら新しいものが生み出されないことにもなり、それはまたある種の喪失であると思うし、失わないと懐かしく思えなかったりもする。時には失ったことにすら気づけない悲しさもあると思うんですけど、そういうものを予め記録している人がいるということに救われます。自分がかつて川崎市で出会ったものすべて愛するような気持ちで、何事も慈しみの対象になるということが示されているというか。 ユリイカ 2024年1月号 特集*panpanya ―夢遊するマンガの10年― 67,68頁
あとは話題になって気になっていたゲーム『ファミレスを享受せよ』の作者の方の文章もあり、ここがこうつながるんだという気持ちよさと、制作中とのゲーム『METORO PENGUIN EUTOPIA』は出てきたらやってみたいなって思っています。まずは積みゲームを終えてから、ファミレスをやってからにはなりますが……。その作品は「世界の内側の、人間の世界の面白さでやっていこうと思いながら作っている。」ということで、とても楽しみです。
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