劇団クセックACT『ドン・キホーテ 狂気を演じ続けて』 をみた。解散前の最後の公演。わたしがよくいく喫茶店のマスターが過去所属していたり、よくいく古本屋の店主が劇場を運営していた頃にこの劇団の創設期に関わっていたりしたそうで、何かあると耳にすることがあった劇団です。いつもスペイン作品を取り上げていて、わたしは数年前に同じくセルバンテスの『ヌマンシア』をみました。いつも全員白塗り、移動は腰を曲げた摺り足、男も女も嗄れ声を張り上げて行われる癖のある舞台です。
ドン・キホーテは4回目らしい。過去、その副題を「その狂気について」としてきたものが、今回は「狂気を演じ続けて」とされています。内容もその通り、セルバンテスの演劇観を取り込むような形で、人が”演じる”ことと、その人生についてのセリフが終盤に盛り込まれていました。とてもよかった。
コメントを残す