さよなら、僕の英雄

『さよなら、僕の英雄』をみました。アナス・トマス・イェンセン監督作品で主演はニコライ・リー・コスとマッツ・ミケルセン。この組み合わせの作品は以前に監督の特集上映でみた『メン&チキン』が変な映画すぎて頭に残っていて、それを期待してみたら完全に同じタイプの映画だった(それにしては邦題もチラシも、その感じを隠そうとしている!)

強盗事件で得た大金の詰まったカバンを兄マンフレルに託して逮捕された弟アンカーが15年ぶりに出所してくると、再会した兄は解離性同一性障害でジョン・レノンを名乗っていたというつかみが強すぎる。そこで幼い頃に住んでいた家に泊まり、隠したカバンを探しながら兄の自己認識がマンフレルに戻るのを待っていると、同じく精神病院に入院をしている自認リンゴ・スターと自認ポール・マッカートニー兼ジョージ・ハリスン(他に40人の人格がある!)、そしてすべての会話をIKEAに例えて話してくるマネージャーで、ビートルズを結成することになるという映画です。暴力性を抑えている弟は常に眉間にシワを寄せている。

こんな変な設定の映画の上から暴力のスパイスを強めに効かせて、それなのに兄弟が少しだけ笑顔になるあの瞬間だけはめちゃくちゃグッと来てしまったんだよな。エンドロールではふふっとなる演出があり、フォロワが書いていた「エンドロールで笑ったの初めてかも」のことを思い出した場面もあった。

あとこの映画にもビーバーが出てくる。2026年ってビーバー映画の年なのかも。

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