『ボーイ・ミーツ・ガール』をみました。2月から続いているレオス・カラックス作品上映の3作目。以降の作品と同じく主演はドニ・ラヴァン。これが監督の長編デビュー作です。
パリで別れたばかりの主人公が、同じく別れたばかりのミレーユと出会う話。それにしても格子柄や割れたガラスのモチーフの連続、音声の重なりや画面の二重写しと言った形で、みていてどこか夢のような雰囲気のなかで進んでいく物語はその最後の瞬間にわずかだけ時間が巻き戻る。橋の上で抱き合いながら回転するカップル、改札を宙返りで飛び越える男、パーティー会場の登場人物たちはリミテッドアニメーションばりに動きを止める。レオス・カラックス作品をみていると物語そのものよりも映画の面白さみたいなものが直接的にスクリーンに映っている気がしてきます。
今作ではDead Kennedysの「Holiday in Cambodia」が流れるシーンがあるんですが、以前みた『汚れた血』においてその曲が収録されたLPが映っていたことを思い出した。
これは完全に余談なんですが、橋の上をヘッドホンをつけた主人公が目を閉じて歩く場面、わたしは労働が限界だったときに同じように目を閉じて廊下を歩く習慣が一時期あって、そのとき何歩歩けるかをいつも数えていました。わたしはだいたい13歩を越えたところで歩幅が一気に狭くなってしまうんですが、主人公は腕を前に伸ばして歩き続けていた(そこにミレーユのタップダンスが重なるシーンが良すぎる)。
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