AWAYDAYS

 

80年前後のイギリス北西部、マージーサイドを舞台に「Football Casual」(※)を描いた映画、のつもりで観たらそうでもなかった感じでした。この辺りは視聴姿勢が合わなかっただけなので悪いって意味ではないんですが……。アートスクールを休学しながら親族の上司のもとでスチャラカに働き、ライブハウスに通ったり不良行為に憧れて手を出したがるカーティと、サッカースタジアム周辺で暴れているグループ「パック」の中心メンバー(アートスクール不合格)のエルビス二人を中心にした青春ものです。もっと当時のこのあたりの文化にフォーカスした内容、その上に2人の関係とかが乗ってくるものかと思ったらシンプルにこの二人の関係に注目することを求められた感じがある。主人公2人のうち、前者が本当にうんざりするような振る舞いで興味本位に手を出しては引いて、周りのみんなをどんどん悪い方向に流していくんですよね。でも後者はそれでも周りにいない文化的なことを知ってる前者に憧れがあって、そういう破滅的な関係をやるのはわかる。この二人の関係を中心に話が進んでいくからそこを観るべきっていうのはわかるんですけど、でもそれをこの映画でやる必要あったかというと……って感じなんだよな。全部のこの気詰まり感とか悩みを恋愛に大きくまとめられちゃった感じがある。そもそも人間関係のことがわからないアカウントが何を言ってるんだって話ですが・・・。

一般的にイングランドでは毎週末にサッカースタジアムに通う労働者階級のファッションを“Football Casual”と呼ぶ。フーリガンの別称として“カジュアルズ=Casuals”という言葉を使う向きがあるが、Football Casualという言葉自体は80年代に入ってから雑誌がカテゴライズして広まった言葉であり、70年代の終わりに、何千というリヴァプールのサポーターたちがチームに帯同してヨーロッパをまわりアディダスのスニーカーを手に入れ、それを履いてロンドンのチームとの試合に行く、それを見たロンドン子たちが衝撃を受け真似ていったという大きな流れがある。リヴァプールでは自分たちを“Scallys”と呼び、カジュアルズはロンドンでの呼称として広まった。まずフットボールありきで、スタジアムに入り易くするためにスポーツブランドに身を隠す様になったといわれている。https://cinefil.tokyo/_ct/17389076

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