オーガスト・マイ・ヘヴン

とある街で代理出席屋をしながら暮らしを営む女・城野譲じょうのじょう(村上由規乃)。 代理出席屋とは、依頼人の親族や恋人、友人などを演じて冠婚葬祭や人が集まる場所に出席する代行業のことである。 譲の行きつけの中華料理屋の店員・三枝南平さえぐさなんぺい(諏訪珠理)は、そんな彼女に思いを寄せていた。 8月のある日のこと。代行の仕事で葬儀場に訪れた譲は、いつか夢で見た見知らぬ男・長谷薫はせかおる(藤江琢磨)にそこで出会ってしまう。 日を同じくして、中華料理屋で抱き合う南平と薫。 薫は五年もの間失踪していた南平の親友だったのだ。彼の無事を喜ぶ南平に「恩師の葬儀で“いづみ”に再会できた」と言う薫。 しかし、そこに現れた女は彼らの旧友・いづみになりすました譲だった—。公式サイト

とてもよかったです。40分の作品で、気づけばあっという間に終わってしまった。そのなかでも一つ一つの動作でうおっと目をひくところがいくつもあって、例えばアーケードをスケボーで横移動する二人を映した場面で一人が躓いて足で走り出した瞬間に、前を行くもう一人も同時にスケボーを降りて走り出していた瞬間とか、お葬式で再開した場面の、後ろから声をかけられて振り返る瞬間にまわり全員がお焼香に対応して小さくお辞儀をする瞬間と、声をかけた側の「久しぶり」に合わせてまたまわり全員がお辞儀をする瞬間とか。

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