時は1955年、アメリカ南西部に位置する砂漠の街、アステロイド・シティ。隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所であるこの街に、科学賞の栄誉に輝いた5人の天才的な子供たちとその家族が招待される。
子供たちに母親が亡くなったことを伝えられない父親、マリリン・モンローを彷彿とさせるグラマラスな映画スターのシングルマザー──それぞれが複雑な想いを抱えつつ授賞式は幕を開けるが、祭典の真最中にまさかの宇宙人到来!?この予想もしなかった大事件により人々は大混乱!街は封鎖され、軍は宇宙人出現の事実を隠蔽しようとし、子供たちは外部へ情報を伝えようと企てる。果たしてアステロイド・シティと、閉じ込められた人々の運命の行方は──!?
おもしろかったです。砂漠の街で過ごす1週間。この1週間での登場人物たちの変化がある。
その舞台を演出する劇作家と演者たち。その最終盤に登場する「You Can’t Wake Up If You Don’t Fall Asleep.」のリフレイン。
白昼夢のような映画はウェス・アンダーソンの画面にぴったりで、映画をみおわったあと、砂漠の街で過ごした1週間や、この演劇(映画)が出来上がるまでの過程や、この映画をみていた100分間からの目覚めがある。「起きたいなら眠れ」のとおり、こういう時間が大切なんだよな。
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