演奏することを辞めた元天才ヴァイオリニスト・青野が出会った高校のオーケストラ部の世界。個性豊かな仲間たちが情熱を音楽にのせて織りなす、青春のアンサンブルドラマ。
世界的ヴァイオリニストである父のもとコンクールで活躍し、天才少年と呼ばれた青野 一。とある理由からヴァイオリンを封印して無気力になっていたが、中3の秋に同級生の秋音 律子との出会いをきっかけに音楽への情熱を取り戻す。青野は秋音とともにオーケストラ部のある海幕高校に進学するが、そこは強豪校の厳しい練習と、さまざまな悩みを抱えた部員たちが一つの音を作るためにぶつかり合う世界で…。公式サイト
青のオーケストラに触れたきっかけはタイムラインで名前をみていて、わたしはNHK Eテレの放送録画を忘れがちなので後追いで公式サイトのぞいたところ、演奏にヒラリー・ハーンさんの名前(主人公の父の演奏役)があって二度見したし、コメントも出てて笑顔になったところでした。
「青のオーケストラ」にキャストとして参加することができたこと、そして私の演奏をこの日本の素晴らしいアニメを通してお聴きいただけることに感激しています。
私自身もアニメを見るのを楽しみにしています!公式サイト
これはいま読んでもふふっとなってしまう。ヒラリー・ハーンさん、クラシックの知識がないわたしが、これまでわずかながら触れてきたバイオリン奏者の方です。何年も前に、いまではタイムラインからいなくなってしまったフォロワーさんが紹介していた演奏映像がすごく良くてわたしもCDを何枚か買って聴いていました。
この符号で(私的)視聴タイミング来てる!って感じがしたのでみはじめました。最初においかけた2話までがもう本当にシンプルによくてちょっと涙出ちゃった。中学生編、展開のテンポがいいのに緩急がはっきりしていて、しかも1シーンが全部しっかり印象に残るんですよね。
高校生編では、小桜ハル(CV:佐藤未奈子さん)さんにフォーカスした7話、8話。ひとつひとつの場面がしっかりしていて引き込まれてしまう。学校を休んでしまった日の部屋の中の過ごし方の描写とかも、止め絵なんですけど「あー、この壁にもたれて上を見る感じわかる……」みたいなところを突いてるんですよね。あと佐藤未奈子さんの演技がかなり好みというのもあります。とてもよかったです。
家族関係のドラマのところは(わたしが)あまり得意分野ではないのでそうか……って感じでみていたんですが、終盤、引退公演直前の部活を描いた「第20話 夏の居場所」の立石部長モノローグは青のオーケストラの真骨頂といった感じがある。わたしはこの作品の小桜ハルさんや立石部長みたいな、一歩引いたところからこの熱い集団に取り組んでいる人たちの距離感と言うか、それでも、っていう思いの描き方がすごく好きだったんだよなって思います。
クライマックスが23話。この回と最終話はほぼ全編定期演奏会の演奏シーンで埋められています。ただ全部を演奏シーンにするにはカロリーの高さもあるからか、音楽を流しながらの回想パートも挟まれるんですがこれがまた良いんだよな。吹奏楽作品って最後の演奏を流しながらこれまでのすべての糸を回収できるから仕組みとして強いんですが、ここでベタに各キャラの掘り下げをやられるとね、涙がぼろぼろ出てしまうね……。
青オケといえば、で触れておかないといけないのは、そういう良いシーンからの落差で一気に画面をデフォルメに落とす緩急の付け方で、これはアニメならではといった感じがある。「誕生日おめでとう」の場面は本当にうおおおって声出ました。とてもよい作品です。
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